みなみんの日常

静岡と石川のあいの子。

印象的な映画

ただし、観るのはオススメしない映画。

 

トガニ

「幼き瞳の告発」

韓国の映画です。

聴覚障害学校(聾学校ですね)が舞台のお話。

封切時は大変話題になった映画でした。

 

聴覚障害児が話せないのを良いことに

大人たちが虐待や性的虐待を行い

子供たちには伝える術がないから

闇に葬られていく…。

主人公がそのことに気づき

子供たちのために闘い始める

というストーリー。

 

これ

いろいろと救いようのない話なんだけど

最後の最後の場面で

子どもたちに

事件の前と後で何が変わった?

と聞く場面があるんです。

 

その答えがとてもほっとしたというか

印象的だったので

観るのはススメないけど

すごく印象的な映画。

 

 

マイノリティな存在である人は

「自分の存在理由」を考えたことが

一度はある。(と思う。)

 

生きている意味はあるのか。

何のために生きているのか。

 

まぁ、それは、多分

頭の中で考えたところで

わからないものなのだけど。

 

だけど

この映画の子どもたちは

誰も助けてくれない

自分には価値がない…

そう思っていた世界に

主人公が現れることによって

自分が生きていることには意味がある

と、考えるようになった。

 

こういう温かい人との出会いというのは

冷たく濡れた心を救うのだろうな、と感動した映画でもあった。

 

虐待とか

相手が泣き喚いたり

辛い顔をしていても

平気でヒドイことをする人間は

もちろん許せない。

 

だけども、そういう人間を世界から

全て消すっていうのは

神様でもなきゃ出来ない。

 

できるのは

そういう人間たちに憤ることではなくて

傷ついた人に手を差し伸べて

温かい言葉をかけて

生きてる意味はあるんだって

傷ついたその人自身に気づかせること

なんだろうな、と思う。

 

久しぶりに長いの書いてしまった。笑